第18回柔道整復師国家試験問題

解説は下記のとおりです。
sage body
18回柔整理論

[問題66]正4
柔理p320マルゲーニュ骨折は骨盤での垂直重複骨折。出血ショックや膀胱、尿道損傷の合併がある。
柔理p221肘頭骨折は粉砕か上腕三頭筋の牽引による裂離骨折か衝突による骨折。
肋骨は屈曲骨折。
柔理p252ローランド骨折はベネット骨折で背側にも骨片を有しTVY字の関節包内骨折。

[問題67]正2
柔理p261胸鎖関節脱臼は前、上、後方で前方が多い。鎖骨近位端骨折と転位が類似し外転運動不能となる。固定困難で突出変形を残しやすいが上肢の機能障害は大きくは残さない。

[問題68]正3
偽関節の最も多いのは外顆骨折。それによって遅発性尺骨神経麻痺もおこる。顆上骨折はフォルクマン拘縮、モンテギアは過剰仮骨による橋上仮骨形成になりやすい

[問題69]正4
柔理p174外傷性腕神経叢麻痺は全型は節前損傷が多く、上位型は節後損傷が多い。オートバイ事故が大部分で転落、災害、リュックサックや不良肢位などに発性。節前損傷は予後絶望的な根引き抜き損傷の場合がある

[問題70]正3
柔理p314マーデルング変形は銃剣状変形。
柔理p235橈骨遠位端、コーレス骨折の合併症は頭に入れておく。
ズデック骨萎縮、手根管症候群、長母指伸筋腱断裂、舟状骨骨折、月状骨脱臼、尺骨茎状突起骨折

[問題71]正1
柔理p213顆上骨折によるフォルクマン拘縮の図は覚えておく。MP過伸展、それ以外屈曲。

[問題72]正3
柔理p145ゴルフでの肋骨疲労骨折は利き手の反対で2~9.特に5.6肋骨が多く肋骨角付近で起こりやすい。
また不全骨折なので変形はなく視診は難しい。

[問題73]正1
丸覚え。遠位は大胸筋、近位は胸鎖乳突筋により転位する上内方凸変形の骨折。

[問題74]正1
柔理p270、271要因は2.3.4でバンカート損傷は関節唇が裂離し関節窩が欠損する事で靭帯の緊張消失でおこる。ヒルサックス損傷は骨頭と関節窩の衝突で前方脱臼で骨頭の後外方に軟骨損傷起こす

[問題75]正3
柔理p290.選択2以外に重量物の持ち上げやスポーツでの外旋、外転で小結節摩擦でおこる。機能障害は少ないためADL日常生活動作の障害はのこらない

[問題76]正4
柔理p194解剖頸骨折は関節内血腫著明で固定は肩外転70~80°、水平屈曲30~40°、
柔理p193骨頭骨折も関節内血腫を起こすが関節内骨折のため癒合しにくく血流障害により壊死おこす。

[問題77]正3
内側、外側、後方型の中に外側靭帯断裂はない。
柔理p301野球肘は上腕内側上顆炎。内側型は内側上顆裂離骨折、回内筋群・内側靭帯断裂、遅発性尺骨神経麻痺。外側型は上腕小頭の離断性骨軟骨炎で遊離体を生じる。後方型は肘頭の疲労骨折や三頭筋の炎症の発性。

[問題78]正3
前・後骨間神経麻痺では感覚障害はないため1.2は消える。後骨間神経は橈骨神経の枝なので伸展障害となる。

[問題79]正1
上腕外顆骨折はプッシュ外、プル内。遅発性尺骨神経麻痺で外反肘、ソルターハリスⅣ

[問題80]正2
伸展型は前上方から後上方に骨折線がはしり、肘後方脱臼と鑑別が必要、固定は肘90~100°、回内。

[問題81]正4
柔理p216内側上顆骨折は介達外力が多く、外転強制で内側靭帯や回内屈筋の牽引でおこる。前下方転位する。肘後方脱臼に合併し、骨片が関節包内に入る場合があるときは血観療法だが関節包内骨折ではない。

[問題82]正2
柔理p227回内位をとり背側脱臼は尺骨頭に背側に転位。

[問題83]正3
柔理p315デュプイトラン拘縮の好発は4指、5指、3指の順多い。
屈曲拘縮で伸展障害おこす。

[問題84]正4
柔理p227モンテギアは伸展型が多く前方凸変形、尺骨は外方凸、橈骨頭は前外方に脱臼する。安定悪く整復固定困難で血観療法の場合がある。
回外固定はモンテギアと肘頭。モンテギア博士は礼儀正しく回外する。肘頭とともに、

[問題85]正4
柔理p230橈尺両骨骨幹部骨折は円回内筋付着より近位は前腕回外、遠位で転位少ないものは中間位固定。
柔理p228.229整復が困難で骨癒合の遷延や偽関節の可能性が高く小児では不全となり橋上仮骨形成する。直達では横骨折、介達は斜骨折になりやすい

[問題86]正3
柔理p237スミスは掌、橈、短、回外転位なので固定は逆。コーレスは背、橈、短、回内。
柔理p285スミスは背側凸の屈曲力、機能障害はコーレスと同様

[問題87]正4
柔理p240舟状骨骨折は捻挫と誤診されやすく、ほぼ介達で腰部(中1/3)が多い。そして腰部と近1/3では近位の骨片の血液供給が断たれる。

[問題88]正2
柔理p246.247ボクサー骨折ともいい、4.5中手骨が多い、手関節伸展、MP屈曲、IP軽度屈曲固定で3~5週間。

[問題89]正3.4
中手骨は全て背側凸なので×。基節骨は全て掌側凸、中節骨は近位は背側、遠位は掌側凸

[問題90]正2
モーレンハイム窩の消失は肩関節烏口下脱臼なので×。ウ(烏口下)モーレン
ピアノを上手に検査(肩鎖)

[問題91]正4
柔理p319デュベルニー骨片は腸骨翼骨折で転子果長は正常で、棘果長は短縮する。内、外腹斜筋、腰方形筋によって上外方に転位するため。

[問題92]正2
柔理p370股関節後方脱臼は屈曲、内転、内旋に固定される。合併は阻血性骨頭壊死、外傷性股関節炎、骨化性筋炎など。

[問題93]正3
柔理p391股関節の屈曲拘縮では腸腰筋、大腿直筋、縫工筋の損傷でおこり、尻上がり現象では大腿直筋の拘縮にみられる。

[問題94]正4
柔理p336膝蓋骨骨折は横骨折が多く介達によるもので、縦骨折では直達による。
柔理p338分裂膝蓋骨は外側広筋の付着部の外上方が多い。

[問題95]正2
柔理p341脛骨顆間隆起骨折は前十字靭帯の緊張により裂離骨折を起こす。

[問題96]正3
柔理p347遷延治癒は中下1/3境界部におこる。直達では殆ど同高位で横骨折となり介達は斜骨折か螺旋になる。

[問題97]正1.3
柔理p89評価。
○初期評価は業務範囲か否かの判断。治療までのプログラム設定、クリティカルパスに沿って提示する
○中間評価は回復過程が順調か評価。症状の変化を見てこの段階でも業務範囲かを判断が必要な場合がある。
○最終評価は予後目標の治癒に到達か、続行必要あるのか、回復の限界に達したのか評価する。自己管理を助言するための指導。

[問題98]正1
柔理p93持続牽引整復法は筋が副子となり側方や屈曲転位に対しても矯正力を発揮する。ただ持続的に行うためその間ずっと見ていなければならないので管理は容易ではない

[問題99]正2
RICE、R安静、I冷却、C圧迫、E挙上。1はRICEに含まれない。3は挙上、4は安静なので×

[問題100]正1
柔理p222肘頭骨折の完全骨折では上腕三頭筋により延長転位するため肘関節ほぼ伸展、前腕回外で固定の為、良肢位ではない。

[問題101]正1
柔理p385梨状筋症候群は坐骨神経が梨状筋下孔を通り梨状筋によって絞扼障害を起こす。臀部から下腿の痛みと総腓骨神経支配に感覚、運動麻痺がみられる。

[問題102]正2
写真から鎖骨骨折だが7歳という事で若木骨折にみえる。そのため血観療法は不要、就寝は座位で、固定は4週間。

[問題103]正3
柔理p302回内で持ち上げる動作、タオルを絞る動作での伸筋の緊張での痛みは外側上顆炎である。

[問題104]正4
場所の把握。三角繊維軟骨は尺側、舟状骨、ドケルバンは橈側なので、真ん中の月状骨が考えられる。

[問題105]正3
柔理p251ベネット骨折は橈側に転位し、長母指外転筋で短縮転位、さらに母指内転筋で内転屈曲変形する。牽引力と圧迫力を緩めると長母指外転筋により再転位しやすい。

[問題106]正1.4
覚。高所からの転落による骨折は腰椎移行部、踵骨、距骨。

[問題107]正1
柔理p404アキレス腱断裂はバットで叩かれた、ボールがぶつかった、などの後方の衝撃を感じる。歩行困難、足関節底屈は可能だがつま先立ち不能、下腿をつまむと足関節底屈しないトンプソンテストが正解。
トムゼンは外側上顆炎、ラックマンは前十字靭帯、トーマスは股関節屈曲拘縮で仰向けで膝を曲げるテスト。

[問題108]正2
この文章からわかることは、足関節底屈での伸長痛、水泡形成、感覚障害ということから、下腿の外傷によりコンパートメント症候群を起こしている。さらに前面を蹴られたため、前脛骨筋症候群と判断する。

[問題109]正2
柔理p408d二分靭帯損傷の圧痛点は外果と5中足骨基部を結ぶ線の中点から2横指前方。前方引き出しは前距腓靭帯、内外転の動揺テストは踵腓靭帯のテスト。

[問題110]正3
オープンクエスチョンは開かれた質問、患者の訴えを自由にさせ、応対を選択させないため多く情報が得られる。この文章では、「はい」「いいえ」と答えさせる質問ばかりなのでクローズクエスチョンなので一方的な面接になっていることが読み取れる。