第19回柔道整復師国家試験問題

解説は下記のとおりです。
19回柔整理論

[問題66]正2
柔理p27複合骨折は粉砕骨折とT・V・Y字の骨片骨折。好発は高齢者で上腕遠位と大腿部遠位。

[問題67]正4
柔理p30屈曲骨折3型は骨輪の部位で2方向の外力で骨折。
圧迫骨折は押しつぶされるもので咬合骨折や楔状骨折となる。

[問題68]正4
柔理p30粉砕骨折は強い外力で多数の小骨片となり開放性が多い。

[問題69]正1
柔理p39.40。Ⅰ.Ⅱ型が多く、ⅣやⅤ型は成長障害おこしやすい。Ⅴ型は圧挫され判別が難しい。

[問題70]正2
柔理p38後遺症。骨萎縮、ズデック骨萎縮は有痛性で四肢抹消に起こる交感神経障害。コーレス、踵骨折など、症状は機能障害、疼痛、腫脹、拘縮、爪の萎縮

[問題71]正3
柔理p36脂肪塞栓症候群は骨折時に血液中の脂肪が脂肪滴となり、受傷後1~3日間に初期症状は発熱、頻脈、点状出血班。
肺塞栓で頻呼吸、呼吸困難、チアノーゼ、脳塞栓で意識障害、嘔吐、痙攣など、心塞栓もおこりうる。
大腿骨、骨盤、多発骨折にみられる。

[問題72]正3
柔理p37偽関節の要因の中に血行不良がある為、多量の血腫は骨の修復には良い。

[問題73]正4
柔理p39フォルクマン拘縮は固定の緊縛により前腕屈筋に血行障害おこす。
上腕顆上骨折に多く、24時間以内に始まり、腫脹、自発痛、蒼白、脈拍消失、運動・感覚麻痺など阻血症状。手関節は軽度屈曲、指節関節も屈曲、MP関節が過度伸展になる。

[問題74]正4
4以外は後遺症なので早期ではない。

[問題75]正3
柔理p148.149,肋骨骨折の固定。呼気時、正中を超え健側から始まり健側で終わる。屋根瓦状に下から上に貼りつける。かぶれ、水疱形成起きやすく交換必要。

[問題76]正4
柔理p199上腕二頭筋長頭腱脱臼の合併は小結節骨折。
大結節骨折では腱板の牽引による裂離骨折、もしくは肩前方脱臼の合併であるヒルサックス損傷で反復性となる。

[問題77]正

[問題78]正1
柔理p196上腕外科頸骨折は外転型は前内方凸、内転型が前外方凸となる。
柔理p200上腕骨幹部では三角筋より遠位で前外方凸。

[問題79]正2.4
柔理p200直達は粉砕、斜骨折、横骨折。介達は捻転、螺旋骨折。
p204また橈骨神経溝付近のため橈骨神経麻痺。骨折部が肘に近いほど内反変形おこしやすい。

[問題80]正

[問題81]正4
遅発性尺骨神経麻痺を起こすのは外顆骨折である。

[問題82]正3.4
柔理p224ガレアジ→橈骨骨幹中下1/3骨折と尺骨頭脱臼。p226モンテギア→尺骨骨幹上中1/3骨折と橈骨頭脱臼。

[問題83]正1
柔理p272肘後方脱臼の固定肢位は肘90°直角位。
柔理p278月状骨脱臼の固定肢位は手関節45°掌屈位だが、手関節の良肢位は軽度伸展。
膝蓋骨骨折は整復後は伸展位となるため固定は伸展位で転位が軽度なら軽度屈曲位。
足関節前方脱臼は底屈位。

[問題84]正1
柔理p240手関節で最も多く、手関節捻挫として見落とされやすい。固定は8~12週間。

[問題85]正4
柔理p260 Ⅰ型は腱板断裂でDIP過伸展固定を6~8週間。Ⅱ型は裂離骨折でDIP過伸展固定。Ⅲ型は脱臼骨折でDIP伸展固定。Ⅱ.Ⅲ型は5~6週間固定。

[問題86]正1
柔理p329ルドロフ徴候は大腿骨小結節骨折での現象で、屈曲90°以上は腸腰筋作用が出来なく陽性となる。

[問題87]正2
柔理p365後脛骨筋の牽引で裂離骨折を起こすのは舟状骨骨折。

[問題88]正1
柔理p266鎖骨下脱臼は上腕は短縮する。

[問題89]正4
柔理p267肩前方脱臼の後療法。1週目は温熱療法、手技療法、手と肘の自動運動行う。2週目はコッドマン体操行う。3週目からは固定除去し自動運動行うが、再脱臼防止のため外旋、外転運動は制限しなければならないので強制運動は×

[問題90]正3
柔理p278。1~3指掌側の感覚障害は正中神経支配→月状骨脱臼。

[問題91]正4
腹臥位で行うのはスティムソンだけ。肩前方と股関節後方の脱臼。
1牽引整復は持続的牽引力の整復。
2コッヘルは回転法。
3ミッデルドルフは三角副子固定→上腕外科頸や骨幹部に使う。

[問題92]正2
1.3.4の他に開腓制限がみられる。

[問題93]正1.2
柔理p369股関節後方脱臼は大腿骨頭靭帯が断裂が一般的!
柔理p377膝関節前方脱臼では合併症として十字靭帯断裂ある。

[問題94]正2
柔理p375.376膝蓋骨脱臼は外側が殆どで自然整復もされる。X脚でなりやすく下腿の外反外旋なので2は×。

[問題95]正1
上記94参照

[問題96]正1
柔理p430覚え。ニュートンは仙腸関節疼痛テスト

[問題97]正3
柔理p433腱板損傷のテストはドロップアーム、ペインフルアーク、インピンジメント。
上腕二頭筋長頭腱のテストはヤーガソン、スピードテスト。
チェアテストはテニス肘の外側上顆炎のテスト。

[問題98]正3
尺骨神経支配域の手内在筋の萎縮なのでa.b、また尺骨側はdであるから。

[問題99]正2
柔理p316へバーデン結節はDIP関節変形なので末節の病変。
柔理p314マーデルングは手関節の銃剣状変形
p315デュプイトランはMPとPIPの屈曲拘縮。
ドケルバンは1指MP関節の腱鞘炎。

[問題100]正2.3
柔理p396オスグッドは脛骨粗面の疼痛と腫脹が起こる骨端症
p395プラント病は脛骨近位の発達障害。高度なo脚で1~3歳と、8歳以降とに分類。

柔理p151ティーチェ病は胸肋関節損傷との鑑別を要するもの。
p386ペルテスは小児の大腿骨頭への栄養血管が途絶え阻血壊死や変形を伴うもの

[問題101]正1
肩関節前方烏口下脱臼の特徴は三角筋の膨隆消失、弾発性固定による外転不能。前方脱臼は腋窩神経損傷である。

[問題102]正3
図から患側でグーが出来ないことから1~3指の屈曲に障害があると考えると正中神経損傷になる。

[問題103]正3
文章から骨折の固有症状がないため1.2は消える。離れている事から骨端離開が最も考えられる。

[問題104]正1
下腿の骨折で1以外は完全骨折で異常可動性、軋轢音がみられるため×

[問題105]正4
これは場所の把握しているか問われている。
定型的は中外1/3。肩鎖関節は外端なので、内端は胸鎖関節脱臼となる。

[問題106]正1
柔理p383中足1指背側脱臼はz型変形をきたし種子骨、軟部組織の介入で抹消牽引は良くなく整復が困難。整復法は背側(過伸展)強制し、直圧加えて抹消に圧送して屈曲。

[問題107]正2
柔理p173めまい、耳鳴り、感覚障害が起こるのはムチウチ損傷の頸部交感神経症候群(バレ・リーウー症状)型。

[問題108]正4
場所の問題。アレンは胸郭出口症候群のテスト。ファーレンは手根管症候群。この二つは神経症状の文章がない。またトムゼンは上腕外側上顆のテストなので母指とは関係ない事で外れる

[問題109]正1
これも場所の問題。膝屈曲で下腿の内旋から外反を加えて伸展の検査はマックマレーテスト。なので半月板損傷。図からb.cは前・後十字靭帯なので×。そして大きいのが内側で小さいのが外側なのでaが内側半月板になる。

[問題110]正2
内返し足関節捻挫の場合は再発防止で外反にさせなければならないので、その作用は長、短腓骨筋になる。