第26回柔道整復師国家試験問題
解説は下記のとおりです。
問題67]柔理37~39
骨折の後遺症
1.前腕部に橋状仮骨形成され回旋制限される
過剰仮骨の原因は、粉砕、大血腫、剥離、早期の後療法
2ズデックはコーレス、踵骨
3阻血骨壊死は、距骨、手の舟状骨、大腿頸部
4.外傷性骨化性筋炎は、上腕、大腿の筋
[問題68]柔理P62.63
外傷性脱臼に続発して起こるのが反復生。肩、顎に好発
原因は4以外に、治療の中止、固定期間の不足
1.2は習慣性脱臼 3は随意生脱臼
[問題69]柔理P63
脱臼の固有症状
①弾発性固定
②変形・関節軸の変化
・脱臼関節の変形
・脱臼肢の長さの変化
・関節腔、骨頭異常
[問題70]
[問題71]
1肩峰下インピンジメント→棘上筋腱が肩峰と大結節の間で挟まれる 柔理P294
2長頭は関節上結節 短頭は烏口突起 解剖p96
4ドケルバン病では橈骨茎状突起と伸筋支帯を通過する長母指外転筋と短母指外転筋腱の狭窄性腱鞘炎である 柔理P315
[問題72]
有痛性三角骨は距骨後外側の過剰骨。最大屈曲(底屈)で踵骨と脛骨遠位で挟まれ疼痛。サッカーなどでみられる柔理P408
1足の舟状骨の骨端症 3~7歳柔理P413
3長指屈筋、長母指屈筋、後脛骨筋により屈曲は可能だがつま先立ちは不能。トンプソンテスト柔理P404
4ランニングなどの繰り返し外力で発症。内側縦アーチに圧痛 柔理P412
[問題73]
柔理P96筋損傷の初期処置
損傷部の観察で48~72時間後にチェック行うもの
①腫脹の状態②出血の状態③筋機能回復の状態
[問題74]
柔理P97
1では骨折、脱臼、捻挫、打撲で四肢の血管損傷を合併している為。
2は阻血5P後、回復している状態
3は緊迫固定による原因なので早期に取り外す
4は関節拘縮が考えられる為後療法による改善行う
[問題75]
覚
肩は麦穂。膝は亀甲。
[問題76]
1は第5.6頸椎で脊髄損傷は少ない。柔理P156
プラスα
2はゴルフやラグビーでの疲労骨折。柔P158
3は第6~8頸椎で高齢者で起きやすい骨折→骨粗鬆症で尻餅、くしゃみでも起こりうる柔理P160
4は胸腰椎移行部~腰椎部に好発。柔理P165
[問題77]
柔理P191
特徴)横骨折が多い。筋に囲まれて転位が少ない。深呼吸により胸が膨らみ疼痛が増加。
[問題78]
柔理P193~199
骨頭骨折と解剖頚は結節上骨折であり関節内血腫を起こす。
プラスα
1は関節内骨折→骨癒合しにくい。血流障害で二次的骨壊死
3は新生児、乳幼児、少年期の特有の骨折。
転位少なく整復不要。固定)外転90、水平屈曲45、肘90屈曲、外旋固定。柔理P199
4は小結節単独は上腕二頭筋長頭腱脱臼を合併。
肩前方脱臼は大結節骨折ヒルサックス、関節窩バンカート損傷を合併する。
[問題79]
柔理P196外科頚
内転型の近位は外転、外旋。遠位は前外上方
外転型の近位は内転、遠位は前内上方
柔理P207屈曲型とは逆に伸展型の遠位は後上方。
プラスα
骨幹部骨折の転位覚え方!
| 三角筋(近) 三角筋(遠)
─────────|───────────────────────────
骨片(近) | 1.内方 4.前外方
|
骨片(遠) | 3.外上方 4.後上方
1内方をまず覚える。
2三角筋(遠)では近位は前、遠位は後
3三角筋近位は外上方と書く。
4外上方の外を右上の三角筋遠位の骨片(近。
4上方を右の三角筋遠位の骨片(遠位。に移動
[問題80]柔理p37
4は間違いやすい!
介在しやすい→介在している。なら正解
偽関節の原因
・3の整復位保持が困難→固定状態の不良
・整復状態の不良
・剪力、屈曲力、牽引力、回旋力
・血行不良
・骨折端間に軟部組織が介在している
など
[問題81]柔理p212
1の内旋転位はバウマン角減少で内反肘が起こり→運搬角減少する
3バウマン角減少→内反肘
[問題82]柔理226~228
モンテギアの特徴
伸展型多く、尺骨骨折で前方に屈曲変形、頭骨頭が脱臼
固定 ・伸展型の肘鋭角屈曲
・屈曲型の肘伸展位
※前腕は両方、回外位である。
合併症※橈骨神経麻痺
[問題83]
3有鈎骨骨折はグリップエンド骨折
ギョン管症候群(尺骨神経麻痺)起こす。p245
舟状骨骨折p241~243
手関節で一番多い。伸展位での屈曲力で介達で発生。中央1/3腰部が多く、中央と近1/3部は壊死しやすい。スナッフボックスに圧痛
4月状骨骨折は極めてまれp243
[問題84]柔理p246.247
中手骨頚部骨折はボクサー骨折である。
4.5指が多く、背屈凸変形によりナックルパート消失する。
整復法
①手関節は伸展位で固定
②中手指関節を直角屈曲に抹消牽引する
③遠位を近位に圧迫 掌屈→背屈
[問題85]柔理p254
基節骨基部は頻度が高く、小児では離開し、回旋転位を伴う。掌側凸変形を呈す
[問題86]
1デュベルニーは腸骨稜単独骨折で転子果長は正常。p319
2.マルゲーニュは垂直重複骨折で棘果長は正常。p321
4ポットは足部の回内・外旋での三角靱帯断裂、經腓靱帯離開、腓骨螺旋骨折。
※内果の骨折はないから不正解。
補足
回内・外旋はディプイトレン骨折もあり、ポット骨折と覚えておく。
柔理p354~358
●ディプイトレン
内果骨折、
脛腓靱帯断裂または裂離骨折(チロー)、
腓骨螺旋骨折、
後果骨折
●コットン骨折は回外・外旋の三果骨折
[問題87]
回外・外旋 コットン
①前脛腓靱帯断裂
②外果骨折
③後果骨折
④内果骨折
1と3は外果ではなく内果骨折p352、p354
4は前脛腓靱帯断裂はない。p351
[問題88]
踵骨骨折p362
足根骨で1番多く、ベーラー角減少。
ズデック骨萎縮、扁平足
水平(おうし状)骨折では
膝屈曲90°、足関節底屈、アキレス腱を緩めて下方に圧迫。
関節内骨折では
腹臥位で膝90°、両手で両側圧迫し牽引しながら内外旋繰り返す。
[問題89]
胸鎖関節脱臼 柔理P261
2は患側に傾ける(胸鎖乳突筋の緊張)
3は鎖骨近位骨折との鑑別
4は変形しやすいが機能障害は少ない
[問題90]
反復性脱臼 柔理P63
・治療の中止など固定期間の不足
・脱臼を阻止する骨突起の骨折、筋腱の裂離
・軽微な外力や筋力で繰り返すもの
1は関節窩の骨折
2は上腕骨頭骨折
3は1によって靱帯の緊張消失し固定が低下するため
◎補足
肩峰下インピンジメントのテスト
・ドロツプアームサイン
・ペインフルアークサイン
・インピンジメント徴候
[問題91]
肘後方脱臼 柔理P271~272
1関節包の前面断裂
2上腕遠位が前方に押し出す
3頭骨頭は小頭の後面に接する
[問題92]
股関節後方脱臼 柔理P368~371
特徴
ダッシュボード損傷が多く、屈曲、内転、内旋強制→1は×
大腿骨頭靱帯断裂する
2は股関節前方脱臼で見られる
◎補足
スティムソン法は、腹臥位。肩前方脱臼も使用あり。
●整復障害
①筋が骨頭と関節窩の間に介在
②ボタン穴機構→解答3
③骨頭靱帯と剥離した骨頭一部が関節内に介在
[問題93]
[問題94]
胸郭出口症候群のテスト
柔理P177
神経刺激テスト→モーリー、ルース
動脈拍動テスト→アドソン、ライト、アレン、エデン
[問題95]
柔理P295リトルリーガー肩
10~15歳の上腕近位骨端線離開(疲労骨折)
でソルターハリスⅠ型
[問題96]
1は肩甲上神経絞扼(棘下筋の萎縮)柔理P296
3フローセの腱弓とは回外筋浅頭の腱弓の事でモンテギアやガングリオンなどの圧迫により後骨間神経麻痺を起こす 柔理P306
4浅指屈筋腱弓で正中神経が絞扼され円回内筋症候群をおこす 柔理P305
[問題97]
柔理p400
4は関節軟骨に軟化、亀裂、膨隆をきたす疾患。15~30歳
※グラインディングテスト
膝屈曲位で膝蓋骨を大腿骨に圧迫しながら上下左右に動かすとザラザラ感を触知し疼痛を誘発する為、正解。
1は無症状が多く、サルカス徴候により下方に動揺性が見られる事が多く上腕と肩峰に間隙ができる柔理p296
2高齢男性に多い指の屈曲拘縮(伸展障害)。DIPは拘縮しなく疼痛はまれ。柔理p315
3腓腹筋内側頭と半膜様筋の間にある滑液包は膝窩に巨大な腫瘤なる事を、膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)という柔理p401
[問題98]
柔理p402
変形性膝関節症は50歳代で男:女比率=1:3
初期症状は、動作開始時の疼痛が正解。
進行して動作中の痛み、80%が内反変形。
[問題99]
柔理p398
1内側靱帯は外反動揺性、外側靱帯は内反動揺性がみられる。
2正常を見てから、患部を見るのが基本
3収縮によりテストがしづらくなる。