第一回永信堂接骨院グループ 治療技術大会&研修会 ~竹ノ塚院

竹ノ塚院

7月15日レポート

Mさん男性

47歳 173cm 95kg

負傷部位、DN、AN

前傾姿勢が多く腰の負担が大きい今も長時間立っていて動き出す時に右腰部から右臀部に若干の痛みが走るとのこと神経痛が出ているが循環障害によって起こっている。頸部はパソコンをやっていて首を動かすと左の付け根に違和感が出る。

 

準備物:赤メン・ホットパック・バスタオル・丸タオル

補足:運動はほぼやらない

もみ 30痛み 0疲れ 50動き 20

腰部(揉み20 痛み0 疲れ30運動20)

頸部(揉み10 痛み0 疲れ20運動0)

と治療比率を設定して

頸部と腰部は疲労がたまり循環障害が起こり違和感が出ているので赤メンを塗り込んでいき疲労を流していきますね。と説明して上を脱いでもらいうつ伏せにしてズボンをタオルで止めて止めるときも横からズボンを下げていき腰だけ出すのではなくズボン全体を下げて戻らないようにする。

赤メンを上半身全体に塗りこんでいきます。

丸タオルを大腿部の下に入れて最初膝蓋骨上部の場所に置く。腰の循環を促すために足先から徐々に伸ばしていき筋肉を伸ばしていきますねと説明をして足関節を持って牽引して下にさげて次に縦だけでなく横方向にも伸ばしますねと説明をして外側に回旋させて内転筋群も伸ばします。足関節を伸展させてつま先をベッドにつけて下腿部を伸ばしていきます。膝を曲げて大腿四頭筋を伸ばしていき足を外側に持っていき骨盤を持って股関節を回旋させます。丸タオルを鼠径部の方に移動させて角度をつけて同様に大腿四頭筋を伸ばしていきます。今日はいつもより腰が曲がり前が縮こまっているので前の方も伸ばしていきますねと説明して私の膝の上に大腿部を乗せて大腿直筋から腸腰筋を伸ばしていきます。足で反対側の足を手繰り寄せて肘で腰を抑えて骨盤を回旋させて腸腰筋を伸ばしてその状態で膝を曲げていき更に大腿直筋や腸腰筋を伸ばします。反対の足も同様に伸ばしていきます。胸にバスタオルを2枚入れて鼠径部に丸タオルを入れて患者さん本人に両膝を曲げて両足関節を持ってもらい足関節を引っ張ってもらい骨盤を後ろに曲げて腸腰筋や腹筋を伸ばしてもらいます。

仰向けになってもらい足を内旋して膝を胸に近づけていき臀部から大腿部を伸ばします。足を上げて大腿部を先ずは膝を伸ばし下腿部の下部を持ち膝を患者さんに押してもらい伸ばしてから術者が患者さんの頭部に回り膝を押したままにしてもらい足関節を踵を指で引っ掛けて手掌で足底部を抑えて伸展させて下肢全体を伸ばしていきます。反対の足を曲げて踏ん張ってもらって徐々に伸ばしていきます。術者は椅子に座り頸部を両手を動かして支えてる手で頭を動かしもう片方で胸鎖乳突筋や斜角筋を伸ばします押し伸ばしていき起き上がってもらい頸部や腰の動きを確認してもらって疲れから来ているものは温湿布は寝るときに貼ってもらうか湯船にゆっくり使って温めてもらうように指導して終了しました。

 

ストレッチをするにしても段階があってそこをクリアしたら次の段階と徐々に現段階の限界をよく理解してストレッチを行っていくこと、湿布は貼ると湿布テープやテーピングを貼るので固定の部分が出てくるので動くときは極力貼らないで他の温める方法を取ること、疲れが原因で痛みがない患者さんには、よく温め、お風呂に浸かることを促すこと。疲れを取る治療として、手首・足首・お尻(仙骨部)に電気を流して、温め、少し寝かせることも効果あり、基本的な部分をきっちりとこなして全てやってあげるのはいいことですがまだその場所が終わっていないのに次の場所に行くと中途半端になってしまうのでその場所を終わらせて次に行くこと、力みによって可動を制限しているのか本当にそこが可動域のギリギリなのかよく確認すること、目的のある治療をしっかりと考えてプランを作って患者さんに当たることを学びました。行っても行かなくてもいいとなってしまうと他に行ってみようとなって患者さんが離れてしまうのでここに来なければいけないと思わせるような治療と説明をしっかり火曜日からやっていきます。

今日は社長ありがとうございました。

 

7/15   研修会レポート

竹ノ塚院   本永   勇

 

竹ノ塚院   治療プラン

 

患者さん情報

名前:Mさん(47歳   男性    175㎝95㎏)

負傷部位:腰部N、頚部N

負傷原因:起床時、起き上がった時

補足:運動をほぼやらない、前傾姿勢が多く腰の負担が大きい、今も長時間立っていて動き出しで右腰部から右臀部に若干の痛みが走るとのこと、神経痛があるが循環障害によって起こっている、頚部はパソコンをやっていて首を動かすと左の付け根に違和感が出る。(疲労、循環不良)

準備物:赤メン・温パック・バスタオル・丸タオル

治療割合:揉み30痛み0疲れ50運動20

腰部(揉み20痛み0疲れ30運動20)

頚部(揉み10痛み0疲れ20運動0)

 

治療の流れ

・上を脱いでもらい、うつ伏せにして乾いたタオルでズボンを止めて上半身全体に赤メンを塗り込んでいく。

・丸タオルを大腿部の下に入れて最初膝蓋骨上部の場所に入れる。

・足関節を持って下に押さえて、下肢のストレッチをしていきます。次に外側に回旋させて内転筋群を伸ばしていきます。

・足関節を伸展させてつま先をベッドにつけて下腿部を伸ばしていきます。

・膝を曲げて大腿四頭筋のストレッチをしていきます。

・足を外側にもっていき骨盤を持って股関節を回旋させます。

・丸タオルを鼠径部のほうに移動させ同様のストレッチを行う。左足も同様に行っていく。

・鼠径部に丸タオルを入れ、胸にバスタオルを入れ、患者さんに自分の足関節を持ってもらい、足関節を引っ張って腸腰筋のストレッチを行う。

・仰向けになって臀部、大腿部、下腿部の伸長ストレッチを行う。

・頚部胸鎖乳突筋、斜角筋を四指で滑るように押し伸ばしていきます。

・起立筋を母指で頚椎から剥がすように手技をしてけん引します。

・腰部に温湿布を貼って終了します。

 

教わったことを組み込んだ治療プラン

・上を脱いでもらい、うつ伏せにして乾いたタオルでズボンを止めて上半身全体に赤メンを塗り込んでいく(塗っている途中でズボンがズリ上がってこないように、下から下げていく。薬を塗るなら、塗るだけに集中する)

・丸タオルを大腿部の下に入れ、最初は膝蓋骨上部の場所に入れる。

・足関節を持って下に押さえて、下肢のストレッチをしていきます。次に外側に回旋させて内転筋群を伸ばしていきます。

・足関節を伸展させて、つま先をベッドに立て斜め下に押さえながら下腿部を伸ばしていきます。

・膝を曲げて大腿四頭筋のストレッチをしていきます。

・足を外側にもっていき骨盤を持って、揺らしながら股関節を回旋させます。

・丸タオルを鼠径部のほうに移動させ同様のストレッチを行う。左足も同様に行っていく。

・鼠径部に丸タオルを入れ、胸にバスタオルを入れ(滑ってしまうのでストッパー代わりにします)、患者さんに自分の足関節を持ってもらい、体を反らせるように足関節を引っ張って腸腰筋のストレッチを行う。

・仰向けになり、臀部・大腿部・下腿部の伸長ストレッチを行い、腰部回旋ストレッチを行う(大腿部のストレッチを行う際、足を伸ばした時に片方の足が上がってしまうときは、限界まで上げず患者さんに膝を支えてもらって伸ばしていき、場所を移動し踵を固定しながら屈曲させます)

・お尻上げ運動、抱え込み運動を行い、頚部の手技・牽引をして終了します。

 

*痛みのない患者さんに対して、湿布を貼ることはしない方がいいと言われました。貼ることで固定となってしまい、逆に循環が悪くなってしまうこと。

*慢性の患者さんは運動やストレッチの方が効果があること。

*疲れが原因で痛みがない患者さんには、よく温め、お風呂に浸かることを促すこと。疲れを取る治療として、手首・足首・お尻(仙骨部)に電気を流して、温め、少し寝かせることも効果あります。

*基本的な部分をきっちりとこなし、その箇所が終わらないうちに次の場所に行くと中途半端になってしまうのでその場所を終わらせてから次に行くこと。

*ストレッチをするときも、力みによって可動の制限なのかどうかをしっかりと見極めること。

行っても行かなくてもいいなら、来なくなるか他に行ってしまうので、ここに来なければいけないと思わせるように、基本的なことを守り、治療と問診、説明をしっかりしていきます。

社長、今日は長い時間、ご指導ありがとうございました。