貧血

貧血は中高年によくみられる病気です。年齢が上がるにつれて増え、75歳以上の人の半数以上が、 貧血かその前段階にあると言われています。ところが、中高年の場合は、「体の代謝機能が働く」「体が貧血の 状態に慣れてしまう」「活発に動く機会が少ない」「疲れは年のせいだと思う」といった理由から、貧血 に気づかないことが よくあります。血液検査で「ヘモグロビン濃度(血色素濃度)」を調べ、成人男性で「13g/dl未満」、成人女性で「12g/dl未満」 だと、貧血と診断されます。65歳以上の場合は加齢の影響を考慮し、多くの場合「11g/dl未満」が貧血とされます。

中高年の貧血は、何らかの病気が原因で起こっていることが多く、なかには命にかかわる病気が隠れていることもあります。 そのため、少なくとも1年に1回は健康診断などで貧血の有無を確認し、サインがあったときには放置せず検査を受けて ください。貧血は鉄、ビタミンB12、葉酸の不足、関節リウマチ、がん・感染症、腎臓病、血液の病気などの原因で起こります。

このほか、中高年に特有の貧血にいわゆる”老人性貧血”があります。原因となる病気がなく治療の必要がない軽い貧血で、 造血にかかわる働きが加齢に伴って低下することで起こると考えられていますが、貧血による目まいで転倒するなど 二次的な負傷の恐れがあるため、当院での手技療法で事前に予防しましょう。

手技療法

手技治療特に、肩部への集中的な施術で頭部への血流を高めて目まいを予防する。