第14/15回柔道整復師国家試験問題

解説は下記のとおりです。

14回柔整理論
[問題66]正1.3
距骨頸部骨折では体部が壊死。1指での壊死はない。

[問題67]正4
柔理p36脂肪塞栓は多発骨折、骨盤や大腿骨骨折などで受傷1~3日に発熱、頻脈、点状出血班がみられ、肺塞栓ではチアノーゼ、呼吸困難、脳塞栓で頭痛や嘔吐、痙攣などで死に至る事がある。

[問題68]正3.4
偽関節の原因は剪断、屈曲、牽引、回旋力によるものや、血行不良、骨の欠損、短すぎる固定である。
骨化性筋炎は筋の骨化現象で猛撃矯正などが原因となる。

[問題69]正2
脱臼での神経損傷の程度は弱い事が多い。
よって柔理p81サンダーランドでは5度のニューロトミシスよりは1度ニユーラプラクシアか2度アクシノトミシスとなる

[問題70]正3
柔理p70肉離れは介達外力による筋損傷。3度では陥凹を認める

[問題71]正1.4
柔理p127頭蓋冠骨折では成人は陥没、小児は陥凹となる。頭蓋底骨折では亀裂が多い。
2.3は逆で前頭蓋骨折はブラックアイ、髄液鼻漏。中頭蓋骨折ではバトル徴候、髄液耳漏

[問題72]正3
他覚える

[問題73]正4
柔理p149肋軟骨骨折は予後不良が多く高齢者では石灰化したものではX線診断が可能な場合がある

[問題74]正4
胸鎖乳突筋を弛緩させ疼痛緩和させる為に頭部は患側に傾ける。

[問題75]正4
肩甲骨や胸骨など扁平骨は直達で横骨折が多い。柔理p191上角は肩甲挙筋により上内方。(検挙(肩挙)率は上内で響く。下角は大円筋、前鋸筋により外上方。(前代未聞は外上方に転位)

[問題76]正1
大結節骨折は肩前方の反復性脱臼のヒルサックス損傷。
分類1結節上、骨の頭を解剖頸。
2結節下、大、小で外に結びつく。
3骨端線離開

[問題77]正1
骨幹部では直達は横、粉砕骨折。介達では螺旋状骨折になる。
橈骨神経の影響を受けるので上腕三頭筋と前腕伸筋支配。上腕二頭筋は筋皮神経である。
柔理p191ファンクショナルプレースを使い骨幹部を固定した状態で肩肘の自動運動行う。
また、横骨折や遠位1/3骨折での斜骨折は癒合が悪く偽関節になりやすいので軋轢音の証明にはならない。

[問題78]正
柔理p216内側上顆骨折は介達が多く肘後方脱臼で前腕屈筋、内側側副靱帯の牽引によりおこす。

[問題79]正4
顆上骨折の後遺症はフォルクマン拘縮、骨化性筋炎、屈伸障害、内反肘、外反肘。
図の患側健側を見ると変化が無いので1.2は×
屈伸障害は特に屈曲障害が多い。

[問題80]正3
小児の橈骨頸部骨折では外方に傾斜する。30°以上の傾斜は機能障害、変形を残しやすく観血療法が必要

[問題81]正4
柔理p223橈骨骨幹部下1/3では円回内筋付着より近位でも近位でも遠位骨片は回内転位する。

[問題82]正2
柔理p235スミス骨折の発生機序は多くは掌屈で手背をついたときに背側凸が働く。または背屈、回内で手をついて過度回内の捻転で発生。

[問題83]正3.4
舟状骨骨折では中央1/3が多く、中央と近位1/3骨折は関節包内骨折であり近位骨片が壊死しやすい。
腕立て伏せ以外の日常生活には支障がない。

[問題84]正2
柔理p251ベネット骨折は1指中手骨基部の脱臼骨折で、遠位骨片は橈側転位し長母指外転筋で短縮転位、更に母指内転筋で内転変形される。
固定が困難で再転位しやすい。

[問題85]正1.4
スミスの転位は掌、橈、短、内。
コーレスの転位は背、橈、短、外。
固定は逆を考えれば良いので選択2.3は前腕回内外が逆である。

[問題86]正1
柔理p257中節骨浅指屈筋離離骨折では付着部の近位か遠位で固定が異なる。
近位は1、遠位は2になる。
遠位は遠は円(○)と覚えておけば図と一致する

[問題87]正1
解剖の問題。坐骨結節に着くのは2.3.4。
薄筋は停止は脛骨粗面内側、起始は恥骨下枝

[問題88]正4
転・大~外果。棘・上前~内果
2の大腿頸部内側骨折では内転型は棘果長が短縮、外転型が転子果長短縮する。

[問題89]正1
Q角は膝より上に関係する。大腿四頭筋が牽引する角度。

[問題90]正2.4
1は脛骨骨幹部骨折でまれに麻痺なる場合がある。2はPTBギプスは膝に負担とならないようにする固定なので拘縮を防ぐもの。よってこの2つは×

[問題91]正2
1は距骨が内転されないと外側の前距腓靭帯断裂しない。
コットンは三果骨折。脛腓靭帯はポット、デユプイトラン骨折など

[問題92]正1
高所からの骨折は距骨、踵骨、胸腰椎圧迫。

[問題93]正1
問題91と同様で内果が突出する為には距骨が外側に脱臼するとそうなる

[問題94]正4
足部の伸展では前方脱臼となる

[問題95]正3
柔理p142顎関節症の分類
1型咀嚼筋障害、
2型関節包、靭帯障害
3型関節内障(円板の転位や変性)正解
4型変形性
5型精神的因子

[問題96]正4
柔理p301野球肘は内側上顆炎。内側型の側副靱帯、外側型の上腕上頭、後方型の肘頭があり、外側上顆はテニス肘。

[問題97]正1
柔理p302テニス肘の好発は40~50代の女性、またスポーツ障害や手を使う作業着なので発育期障害ではない。

[問題98]正2
後モン、と覚える。
前、後骨間神経麻痺は感覚障害は起きない。

[問題99]正4
MP関節ロッキングは1指は過伸展され屈曲不能、他指は2.3指が多く、軽度屈曲位で伸展出来ない。

[問題100]正3.4
柔理p396.397オスグッドは脛骨粗面の疼痛を生じる骨端症で大腿四頭筋の収縮で痛み脛骨粗面かわ膨隆する。
ジャンパー膝はオーバーユースによる膝蓋靭帯炎

[問題101]正

[問題102]正2
スナッフボックスでの圧痛という事から2.か4に絞られる。腱断裂なら運動制限などの記載がない事で×である

[問題103]正3
3は手根管症候群のファーレンテスト。なで肩、首から上肢のシビレ、そして3つとも胸郭出口症候群のテストである。

[問題104]正

[問題105]正3
指の屈曲拘縮は手掌腱膜の癒着で、DIPには起こらなく、末節骨につく深指屈筋は×

[問題106]正2
大腿骨頸部外転型は歩行可能だが、内転型は起立不能となる。

[問題107]正3
10代男子、肥満、膝の痛み、から考えられるのは骨頭すべり症である。

[問題108]正2
膝蓋骨外側脱臼では、脛骨粗面の外側偏位する

[問題109]正2
膝の痛みと脛骨粗面の膨隆からオスグッド病と判断出来る。治療法は安静での保存療法の適応で、運動前のウォーミングアップと大腿四頭筋ストレッチ、運動後のアイシング。

[問題110]正3
足底筋膜炎の症状は歩き始めの痛みがある。
場所として外脛骨は舟状骨の過剰骨、足根管症候群は脛骨内果、踵骨骨折は足底の図からはわからないので、足底筋膜炎が考えられる

15回柔整理論

[問題66]正4
柔理p63習慣性脱臼は外傷の既往がなく、素因のある患者が軽微な外力で続発するもの。
外傷後続発するのは反復性脱臼という。

[問題67]正1
柔理p64関節包の弛緩ではなく緊張で整復障害となる。

[問題68]正1.3
温熱療法では伝導熱療法→パラフィン、ホットパック、局所浴療法。
変換熱療法は超短波、極超短波、超音波。

[問題69]正2
肩が挙上ではなく下垂するから4健側で保持する。

[問題70]正1
柔理p191上角は肩甲挙筋により上内方。下角は大円筋、前鋸筋により前外上方。

[問題71]正3
大きく広いもの。
柔理p201遠位は上腕ニ頭三頭筋、烏口腕筋
[問題72]正2
ガレアジは橈骨骨幹部中下1/3骨折と尺骨頭脱臼で背側が多い。

[問題73]正1
前腕骨幹骨折で肘の障害はない。

[問題74]正3
コーレス骨折は橈骨遠位端骨折だが、離断性骨軟骨炎は関節内で起こるので誤り

[問題75]正2
位置の把握問題。手根骨骨折で多いのはbの舟状骨。aは大菱形骨、cは月状骨、dは有頭骨。

[問題76]正1.4
柔理p248中手骨骨幹部骨折での回旋転位はオーバーラッピングフィンガーとなりやすく見落とせない。可動性の広い2.5指が著明

[問題77]正1
基節骨骨折は掌側凸になる。
中手骨骨折は背側凸、中節骨では近背凸、遠掌凸。

[問題78]正1
柔理p260マレットフィンガーはⅠ.Ⅱ型は過伸展固定、Ⅲ型は伸展固定。Ⅰ型はⅡ.Ⅲ型より固定期間が長く8週、

[問題79]正4
マルゲーニユ骨折は骨盤環骨折で、垂直重複骨折ともいう。棘果長は変化がなく、転子果長は長くなる。

[問題80]正3
柔理p327パウエルの分類は垂直90°になる程予後不良となる。2度30~70°、3度70°以上で不良。

[問題81]正2
柔理p330上1/3骨折での近位は腸腰筋で屈曲、小・中臀筋で外転、大臀筋で外旋される。

[問題82]正2
柔理p340内顆骨折では内反膝を呈し、外顆骨折では外反膝を呈し、反対の靭帯断裂を伴う。

[問題83]正3
介達での螺旋状骨折では腓骨骨折部が高位となる。

[問題84]正3
柔理p360ナウマン症候とは距骨骨折の時に長母指屈筋腱が牽引され第1指が直角に足底側に屈曲するもの。

[問題85]正3.4
1.と2は逆。肩鎖脱臼が上下後方、胸鎖脱臼は前後上方

[問題86]正4
柔理p262肩鎖関節上方脱臼では1型は肩鎖靭帯部分断裂の捻挫型、2型は肩鎖靭帯は完全断裂。烏口鎖骨靭帯が完全断裂するのは3度である。

[問題87]正2
柔理p278.月状骨脱臼は正中神経損傷により1~3指のシビレや感覚鈍麻を生じる

[問題88]正4
柔理p269肩関節下方脱臼で関節窩下脱臼は挙上した状態。関節窩下>腋窩>鎖骨下>烏口下

[問題89]正1
柔理p271幼少年では顆上骨折になりやすい。

[問題90]正2
肘内障の多くは親が手を引っ張った際に発生する

[問題91]正4
4は1指のMP関節背側脱臼の水平脱臼なので、そもそも整復不能である

[問題92]正3
柔理p369股関節後方脱臼は腸骨脱臼と坐骨脱臼があり、屈曲、内転、内旋強制され固定される。ローゼルネラトン線を大転子が超える為、短縮する。
腸骨脱臼では臀部に骨頭を触れ、スカルパ三角に骨頭触れるのは前方脱臼。

[問題93]正3
柔理p376膝蓋骨脱臼は外側が多く、軽度屈曲で固定され軽度屈曲で固定行う。

[問題94]正1.4
2はラウゲハンセンで回内外旋のポット骨折やデユプイトラン骨折で腓骨螺旋状骨折など起こすので×
距骨の転位方向で分類されるので外側脱臼は外転強制で起こるので×

[問題95]正1
そのまま覚える

[問題96]正3
柔理p431ニュートンテストは仙腸関節の疼痛をみるテスト。ラセーグ、ケンプは腰椎、スパーリングは頚椎神経根

[問題97]正1
チェアテストは外側上顆炎(テニス肘)のテストなので×
フローマンは尺骨神経の肘部管症候群、ファーレンは手根管症候群、チネル徴候は神経の再生度を確認するテスト

[問題98]正2
外側上顆炎はテニス肘。

[問題99]正2
実際にやってみるとわかる

[問題100]正3
図はラックマンテスト→前十字靭帯

[問題101]正2
この中で共通する選択肢は外顆骨折と過程すると偽関節、遅発性尺骨神経麻痺は繋がる。また回転転位による観血療法となる。なので内反肘ではなく、外反肘。

[問題102]正4
橈骨近位3センチからコーレス骨折と判断。
神経障害がないので1.3は×、図からも舟状骨骨折がわかりにくいので×
固定は4~6週だが2週後に良肢位にするが、自動運転の際には長母指伸筋腱断裂に注意する

[問題103]正4
ゴルフやテニスなどグリップエンドで起こる骨折は有鈎骨しかない。

[問題104]正1
場所の問題。腸脛靭帯は膝外側に圧痛、腓腹筋は後ろであり、また瞬間的に発生するので× 鵞足炎は内側

[問題105]正3
肘外側の痛み、雑巾絞り、荷物での持ち上げの痛みでは外側上顆炎

[問題106]正4
可動制限、腫脹、変形がない→骨折、脱臼は除外される。
月状骨は真ん中なので、尺側の疼痛は考えられない。

[問題107]正3
短距離選手なので直達外力より介達が多い。
テニスレッグは腓腹筋損傷なので、図のハムストリングスのストレッチとは結びつかない。

[問題108]正1
下腿のコンパートメントが疑われる。背屈制限→伸筋。伸筋を支配するのは1の深腓骨神経である。

[問題109]正1
内返し捻挫では前方引き出しは前距腓靭帯を見る。
踵腓靭帯は内反ストレステスト

[問題110]正1
外反扁平足で外脛骨症例であり、腓骨筋の作用は底屈と外返しなので悪化させるため×