今日の気になる患者さん

6月21日
膝の運動記憶障害リハビリレポート
患者データ
氏名: ○ ○○さん
年齢: 60歳
性別: 女性

症状:4月7日に道で滑り転倒し左膝をつき膝蓋骨を縦にヒビ入ってしまい、2ヶ月間ギブスでの生活をしていました。それから2週間前程にギブスを外し杖での生活を送っています。運動記憶障害のような感じで股関節、膝、足首の関節を失い一本の棒のような感じで歩行時には完全にびっこを引いている状態です。
症状の段階としては痛み自体はないものの運動記憶障害、恐怖心のため膝を動かすと痛いと言ったイメージを強く持っております。

視診した結果負傷した足、左大腿部は筋力の低下が著しく見られ右大腿部に比べ細くなり、それに対して使わずにいた左下腿部は右下腿部に比べて浮腫み循環が悪いことが見え太くなっていました。

以上の症状から治療方針として左大腿部の筋力をアップし右大腿部と同じ太さまで戻し日常生活で普通に歩く事の出来る体を作ることが目的です。

治療:まず最初は患者さんを仰向けにして自分が左足全体に赤メンキュウを大腿部、膝裏、膝を牽引しつつ塗り込み下腿部、足首を回しながら塗り込み、右足もかばっていた分があったと考えていたので疲労を取るためにメンキュウを塗っていました。そこから社長が指導してくださりリハビリを始めました。

①まず最初に温パックを膝の上に乗せ温めて負荷をかけ膝の屈伸運動を軽く行います。次に重りなしで膝の屈伸運動、まず右足からリズムと感覚を掴ませかかとをすらせ行います。左足も同じように軽くテンポと膝裏でクッションを叩く様に補助を加えながら最初は行います。
②大腿四頭筋、股関節の動き、筋力、機能アップの為に足を完全に伸ばした状態から股関節屈曲挙上運動を行います。足を下ろす際に必ず力むので力を抜き早く下ろす様に指示を出します。
③足首の屈曲、伸展を最初は補助をしながら行い前脛骨筋、下腿部の運動をして浮腫みがなるべく流れる状態を作ることを説明していきます。
足首の内旋、外旋を行うことで同時に股関節への内旋、外旋を間接的に働きかける事も説明します。

座った状態で行うもの
①深く腰をかけブランと力を抜いた状態から膝の伸展運動を行います。この時に膝をあげて伸ばそうとするので自分の手で膝を抑え伸展させること。これもベッドの上でやったもの同様にリズムとテンポで力を抜かせること。そこから徐々に高さを調節します
②股を閉じる抵抗運動、開く抵抗運動、足をクロスさせる運動を行います。

家でやるものとしては朝起きてから膝の屈伸運動、足首の屈伸運動、座って行う膝をあげて股関節を動かす運動足のぷらぷら運動をさせる様にしました。

患者さんには膝がも治るまでのリハビリ期間が3ヶ月と設定していて週2回月曜日と木曜日に来院する形を作ったのでこれから社長に教わったものプラスしていかなくてはいけないものを考え来週からしっかり治療を行っていきます。