第16回柔道整復師国家試験問題

解説は下記のとおりです。

16回柔整理論

[問題66]正4
柔理p40骨端成長軟骨板損傷のソルターハリス分類、1はⅠ型。2はⅡ型。3はⅤ型。4はⅣ型。Ⅴ型は圧挫され予後不良だが、変形になりやすいのはⅣ型で関節軟骨に縦断されているから。

[問題67]正1
柔理p36長期臥床による続発症は、沈下性肺炎、褥瘡、深部静脈血栓、筋萎縮、尿路感染、認知症など。

[問題68]正1
柔理p42グルトの癒合日数。
脛骨7、下腿8、大腿頸部12。
他、中2、肋3、鎖4、前腕5、上腕6

[問題69]正1
柔理p177胸郭出口症候群の3か所。
○三角筋隙○1肋骨と鎖骨間間隙○小胸筋と肋骨間隙
テスト法
脈拍アドソン、ライト、エデン、アレン
神経モーリー、ルース
ゴロ。アラモにエデン銅山にアレンとルースがいる

[問題70]正2
柔理p150胸骨体部が最も多く7肋骨切痕。柄、体境界部は2肋骨切痕。
直達での横骨折が多く、シートベルトやハンドル損傷でおこり、転移のあるものは肋骨骨折や呼吸困難、胸壁動揺が疑われる。また心挫傷、心タンポナーデ、ショックなども合併

[問題71]正3
柔理p145ゴルフでの肋骨疲労骨折は2~9肋骨角が多く、特に5.6肋骨。肋骨角は後側なので3

[問題72]正4
柔理p261~264胸鎖脱臼は前方、肩鎖脱臼は上方が多く、脱臼は小児は少ない。直達は骨折しやすい。

[問題73]正1.3
関節円板があるのは1.3なので。バンカートは肩関節唇、弾発股は股関節唇

[問題74]正1.4
柔理p62先天性脱臼は股関節に多く、陳旧性脱臼は数週間経過したもの。

[問題75]正2
早期という言葉が間違い。10日間は安静、骨癒合まで4週は固定するので、運動出来ない。再転位しやすいので注意が必要。

[問題76]正1.2
柔理p191上角は肩甲挙筋により上内方。下角は大円筋、前鋸筋により前外上方。

[問題77]正4
柔理p290.291上腕二頭筋長頭腱断裂の特徴は、中高年の労働者で、小結節との摩擦が多く発生し、断裂音と皮下出血。
テスト。二頭筋はヤ(ヤーガソン)スイ(スピード)

[問題78]正2
柔理p227モンテギア骨折は尺側骨幹部骨折から整復し、橈骨頭脱臼を整復する。

[問題79]正1.3
柔理p313ギョン管症候群の特徴。
発生機序はハンドルでの圧迫、手をつくスポーツ、手根の打撲、ガングリオン。
掌側尺側に感覚障害、4.5指のシビレ、疼痛、鉤爪変形、フローマン徴候の母指内転筋低下。ピンチ力、内在筋萎縮、ボタンのかけにくさなど。

[問題80]正4
柔理p273。1週間は冷却し安静。固定外の関節運動行い、徐々に積極的に関節運動行うが、強力には行わない。

[問題81]正3
柔理p303の図、テニス肘は短橈側手根伸筋に関与するので伸筋部。

[問題82]正2
柔理p201
三角筋近 遠位
近片 内 前外
遠片 外上 後上

[問題83]正2
柔理p205顆上の伸展型は前方凸の屈曲で骨折する。
肘後方脱臼と類似のため他は覚えておく。

[問題84]正1
プル内反(プール屋内).プッシュ外反。

[問題85]正1
ガレアジは橈骨骨幹部中下1/3骨折と尺骨脱臼。モンテギアは尺骨骨幹部上中1/3骨折と橈骨頭脱臼。バートンは橈骨茎状突起の関節内骨折。ローランドは第1中手骨基部骨折。

[問題86]正
肘頭骨折は上腕三頭筋の牽引で近位骨片が延長する。屈曲は二頭筋の作用なので可能、伸展ができない。

[問題87]正3
柔理p278月状骨脱臼は20~50代男性、過伸展背屈で負傷。正中神経を圧迫すると1~3指のシビレと感覚鈍麻がみられる。

[問題88]正Ⅱ
柔理p230前腕両骨骨折の後遺症。
偽関節、橋状仮骨、遷延治癒、回旋障害、阻血拘縮

[問題89]正4
1~3は指の脱臼であり、背側の可動域が狭い為背側脱臼が多い。

[問題90]正2
柔理p281母指のMP脱臼で掌側脱臼は尺側側副靭帯断裂し、長、短母指伸筋腱を分けて背側に脱転し階段状変形を呈するもの。整復は失敗が多い。

[問題91]正4
PIP脱臼は1指に起こることはなく、背側が多い。正中策損傷を伴う場合は伸展位固定でボタン穴変形の防止するが、基本はDIP、PIP共に軽度屈曲固定。

[問題92]正3.4
柔理p249ベンネツトは遠位が橈側、中枢に短縮、内転屈曲変形が加わる。
柔理p248中手骨は背側凸で遠位が掌側、p254基節骨は掌側凸で遠位が背側転位する。

[問題93]正4
柔理p321.322骨盤環骨折とはマルゲーニユ骨折(垂直重複骨折)の事である。棘果長は健側と変化がなく、キャンバス牽引法で固定する。
合併症は大量の内出血によるショック、膀胱、尿道損傷、腸管損傷、神経損傷、脂肪塞栓症。
偽関節はない!

[問題94]正1
柔理p327パウエルの分類は骨折線が水平線となす角度の事を言う。
1度は30°以下で癒合可能
2度は30~70°未満は剪断力で癒合困難。
3度は70°以上で更に予後不良

[問題95]正2
柔理p376膝蓋骨脱臼は外側が多く、伸展すると自然整復されやすい。

[問題96]正1
柔理p334大腿骨遠位骨端線離開は8~10歳の小児。
屈曲型は遠位が後方、伸展型は前上方、外転型は外方へ転位する。

[問題97]正
柔理p335.336大腿骨顆部骨折は関節内骨折で機能障害を残しやすい。直達は鈍角位で、介達は伸展位で発生。
血腫が高度で、外顆は外反膝、内顆は内反膝を呈する。

[問題98]正3
覚える

[問題99]正2.4
柔理p402下腿のコンパートメントは前方では深腓骨神経で前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸展。浅腓骨神経は外側である。後方は脛骨神経。
柔理p413足根管症候群は脛骨神経の絞扼で外傷、ガングリオン、足根骨癒合症、過度回内足により足底の感覚障害、放散痛チネル徴候を起こす。

[問題100]正1
柔理p367足趾末節骨骨折は第1指が多い。遠位が足背転位し足底凸になり、変形が残ると荷重や歩行障害がおこる。

[問題101]正4
ここで大事なのは会話困難→脱臼。半開口状態→片側。
柔理p136片側脱臼では頤(オトガイ)は健側に偏位するので、右に偏位=左が脱臼となる。

[問題102]正1.3
この問題では外傷の翌日の治療として後療法の2.4は正しくない。

[問題103]正2
写真から鎖骨が上方に転位しているのがわかる。肩関節、肩鎖関節の位置は正しく、烏口突起骨折は単独でなく肩関節脱臼の合併で起こるのでこれも×

[問題104]正2
尺側のシビレ、外反変形、小さい頃骨折→遅発性尺骨神経麻痺の事を言っている。なので外顆骨折。

[問題105]正2
キーパーでボールが当たった事をイメージすると過伸展されたと考えられるため伸展固定は間違い。

[問題106]正2
サッカーのキックで起こるのは大腿直筋による下前腸骨棘裂離骨折である。
また腸骨翼、恥骨枝骨折は直達外力である。

[問題107]正4
位置関係の問題。前距腓靭帯は外顆の前、脛腓靭帯は脛骨と腓骨の間、ショパールは舟状骨、立方骨と距骨の間。

[問題108]正1
この問題で大事のは選択肢の中で仲間はずれはどれかを考える必要がある。
文章から運動的な障害の要素が書かれてないため1の伸展力低下はわからないので正解

[問題109]正3
まずデュベルニーは腸骨翼、ジョーンズは中足骨なので直ぐに消せる。
左図から内果が折れてるので三角靭帯断裂のポットではなく三果骨折のコットンとなる。

[問題110]正1.2
高所からの転落による骨折で多いのは脊椎圧迫、距骨、踵骨である。
距骨は栄養血管が損傷され壊死しやすく、踵骨は有痛性の交感神経障害のズデック骨萎縮になりやすい。