第17回柔道整復師国家試験問題

解説は下記のとおりです。
第17回柔整理論

[問題66]正3.4
柔理p23疲労骨折は持続的な外力や一方向の繰り返しで起こり主にスポーツなど行う青年が多いため、1は×
徐々にレントゲンに骨膜反応がみられる。
好発は肋骨、脛骨、腓骨、中足骨

[問題67]正3
柔理p28
1~3型を理解する。
1.2はⅡ型。4はⅠ型。
※Ⅲ型は骨輪では2方向の外力に発生する。

[問題68]正1.4
柔理p62.63
反復性脱臼の要因は治療の中止や固定期間不足などで肩、顎に発生する
中心性脱臼は股関節の構成する臼蓋の中に骨頭が入るもの
習慣性脱臼の要因は外傷の既往なく骨の発育障害や関節弛緩などで軽微でも起こるもの

[問題69]正
随伴とは伴ってでる症状=合併症
柔理p134顎関節脱臼は関節包内脱臼なので断裂しないので誤り。
他は覚えておく

[問題70]正4
炎症細胞が壊死部を貪食し、血管新生がおこり衛星細胞が増殖して繊維となる

[問題71]正3
このまま覚えておく

[問題72]正4
高齢者が必ず手術適応というわけでない。

柔理p190鎖骨骨折の非血観療法の限界。
1鎖骨1/3骨折で烏口鎖骨靭帯の断裂、近位が上方に浮き骨癒合不能となりうるもの
2骨片が楔状となり皮下で直立して貫通するおそれのあるもの
3粉砕骨折などで整復位の保持が不可能なもの。

[問題73]正4
柔理p333大腿顆上屈曲骨折は近位は内転筋、四頭筋により前内方、遠位は腓腹筋により短縮される。
1~3は覚えておく

[問題74]正1
外傷性脱臼では関節包外脱臼と関節包内脱臼がある。また病的や使いすぎの亜急性による関節包の断裂がないものがある
柔理p64整復障害となるもの
①関節包による整復路の閉鎖(ボタン穴機構)
②掌側板、種子骨の嵌入
③筋腱、骨片の整復路閉鎖
④支点となる骨部の骨折による欠損
⑤筋、靭帯、関節包の緊張
⑥数週間経過した陳旧性脱臼

[問題75]正2
柔理p194骨頭骨折は断裂や捻挫と誤診されやすく、関節包内なので癒合しにくく近位が血流障害により無腐性壊死になる。
柔理p198小結節骨折は単独で直達か上腕二頭筋腱脱臼との合併で起こる。肩関節脱臼では大結節骨折(ヒルサックス損傷)

[問題76]正3
柔理p204上腕骨幹部骨折は橈骨神経麻痺により下垂手になる。
また、予後は多少の短縮転位は機能障害とはならなく、内反変形しやすいがこれも機能障害とはなりにくい。偽関節の形成や高度の橈骨神経損傷では不良となる。
柔理p200直達では横骨折や粉砕、介達では捻転、螺旋、斜骨折になりやすい

[問題77]正2.3
回外固定は肘頭骨折、外顆骨折、橈骨近位端、モンテギア、

[問題78]正3.4
柔理p220橈骨近位骨折の合併は、上腕小頭骨折、内側上顆骨折、肘頭骨折、肘後方脱臼。
また成人は橈骨頭、小児は頸部が多い。
小児での橈骨頭骨折はまれで、30°以上の傾斜する転位は観血療法が必要。

[問題79]正4
柔理p248オーバーラッピングフィンガーとは中手骨骨幹部骨折で回旋転位残像によりグーにした時に指が重なってしまう症状。
5指と2指に起こりやすい

[問題80]正3
柔理p260マレットフィンガー
Ⅰ型終止腱断裂、Ⅱ型は離離骨折、Ⅲ型は脱臼骨折。
Ⅰ型は終止腱断裂のためⅡ、Ⅲ型より固定が長くつきにくい。
固定はⅠ.Ⅱ型はDIP過伸展、Ⅲ型はDIP伸展位
また、4は受傷時ではなく終止腱断裂を放置した場合にスワンネックになる

[問題81]正2
柔理p319上前腸骨棘は縫工筋、大腿筋膜張筋。下前腸骨棘は大腿直筋。
坐骨結節はハムストリングスまたは大内転筋による。

[問題82]正1
柔理p330
上1/3骨折の近位は屈曲、外転、外旋。遠位は内上方に短縮
中1/3骨折の近位は屈曲、内転。遠位は後上方
下1/3骨折の近位は中間、遠位は後方に短縮。

[問題83]正3
柔理p338膝蓋骨骨折では介達による大腿四頭筋の牽引による横骨折が多く、分裂膝蓋骨との鑑別。
腱膜断裂するものは上方に離開する。固定は軽度屈曲、または伸展位。

[問題84]正2
脱臼なので固定され動揺性はない。
柔理p135前方脱臼の症状
閉口不能、唾液流出、咀嚼や談話不能、下顎が上顎の前方に偏位、頬は扁平となる。

[問題85]正1
柔理p262.263肩鎖関節上方脱臼
1度は部分断裂での捻挫型。
2度は肩鎖靭帯の完全断裂。
3度は肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯の完全断裂。
症状は、階段状変形、外転制限、反跳(ピアノキー)症状、鎖骨外端部骨折と類似。

[問題86]正4
柔理p265肩関節脱臼の分類
前方は烏口下、鎖骨下。後方ほ棘下、肩峰下
下方は腋窩、関節窩下。上方は烏口突起上

[問題87]正3
そのまま覚える

[問題88]正2
柔理p273肘後方脱臼の合併しやすい骨折は内側上顆、外顆、尺骨鉤状突起、橈骨頭。

[問題89]正2.4
柔理p278月状骨脱臼は月状骨のみ掌側に脱臼し、手根骨が背側、橈側、中枢に転位するものが周囲脱臼。伸展位でつき発生し掌屈位で固定。

[問題90]正4
柔理p281第1MP脱臼は、背側脱臼の垂直と水平、掌側脱臼にわかれる。
垂直はZ字となり、ロッキングにより牽引不可。また水平は徒手整復不可能。掌側も整復困難で失敗が多い。

[問題91]正1
柔理p369.370股関節後方脱臼は腸骨脱臼、坐骨脱臼。屈曲、内転、内旋に弾発性固定される為自動運動は不能で、ローゼルネラトン線より超えて大転子高位となり、下肢短縮する(棘果長)、ただし転子果長は変わらない

[問題92]正
柔理p377前方脱臼では後方に大腿骨、前方に脛骨が突出する

[問題93]正4
柔理p381リスフラン関節脱臼は2中足骨基部骨折をはじめ、さまざまな骨折を伴う。
1.2は逆である。

[問題94]正4
リフトオフテストといって図のように出来ない状態では肩甲下筋の損傷がある

[問題95]正2
感覚障害がないのは前・後骨幹神経麻痺。

[問題96]正1
柔理p315ドケルバン病は骨折が原因ではなく長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の狭窄腱鞘炎である。女性に多く、手を握って尺屈でのフィンケルスタインテストがある。

[問題97]正4
柔理p407内返しが多く外側靭帯を損傷される。特に前距腓靭帯が多く、内返し制御だけでなく距骨の前方移動の制御があるため、前方引き出しは後距腓靭帯ではなく前距腓靭帯でみられる。

[問題98]正2
柔理p411有痛性三角骨は距骨後外側の過剰骨。aは舟状骨内側の過剰骨の外脛骨。cは前距腓靭帯、dは踵腓靭帯。

[問題99]正3
柔理p398アプレーテストは牽引アプレーは膝の側副靭帯損傷、圧迫アプレーは半月板損傷。

[問題100]正2
柔理p145.146肋骨骨折は5~8、特に7.
疲労骨折では2~9特に5.6が多く、多発骨折以外転位は少ないため整復は必要なく、直達では外力で骨片は内方にいく

[問題101]正1
柔理p159下位頚椎、特に7番に多い棘突起骨折は、ラグビーやゴルフでの牽引力で疲労骨折を起こすものがあり、スコップ作業者骨折としても報告されている。

[問題102]正4
中年で、「子供の頃に」や「既往がある」など以前の話、外反肘といったら遅発性尺骨神経麻痺を結びつける。

[問題103]正

[問題104]正2
柔理p340脛骨近位端骨折では外顆は外反膝、内顆は内反膝がみられる。※側方動揺性は骨折部の反対の靭帯が断裂を伴うことが多い

[問題105]正3
第1ケーラーは舟状骨の骨端症で3~7歳なので×
扁平足では足底部に痛みが伴う。
ジョーンズ骨折は5中足骨骨幹部骨折でダンス、ランニングでは2.3中足骨骨幹部骨折での行軍骨折が正解。

[問題106]正2.3
柔理p266肩関節前方脱臼の合併症は腋窩神経と筋皮神経の麻痺。腋窩は三角筋外転作用、筋皮神経は上腕までなのでこの2つが正解。

[問題107]正1
「1か月前から痛みを感じるようになった」の分から突発的ではなく徐々になってきたと考えがつく。2~4は突発的。
柔理p309TFCC損傷は使いすぎや強い回内力で発生する。

[問題108]正3
柔理p311MP関節ロッキング。第1指は過伸展位で屈曲不能、それ以外の指は屈曲位で伸展不能になる。特に2.3指が多い

[問題109]正4
柔理p400滑膜ひだ障害は女性、内側痛、クリック音、嵌頓、から結びつけられる。
また、上下左右に動かすザラザラ感を触知するのはグラインディングテスト。

[問題110]正4
柔理p399腸脛靭帯炎はランニングで大腿骨外顆との摩擦でおきるオーバユースなのでグラスピングテストがある。
柔理p400治療法、オーバーユースなので、安静、そして腸脛靭帯のストレッチングを行う。